コロナウイルスPCR陽性でも感染者とは限らない
日本に10000人のコロナウイルス感染者がいて、日本人全員(面倒なので1億人とします)に以下のようにPCR検査を行なった場合
感度と特異度を99%とすると(あり得ないほど精度を高く設定しても)
検査陽性者は10,000X0.99+100,000,000X0.01=(0.99+100)×1万人
検査結果が陽性の場合でも、コロナウイルスに感染しているのは100人に1人
(1人ではなく、0.99人だろうというツッコミはやめてください)
日本に10万人のコロナウイルス感染者がいても、検査結果が陽性の場合でも、コロナウイルスに感染しているのは10人に1人
検査結果が陽性の時コロナウイルスに感染している確率P(C|P)は以下の式となります
P(C|P)=P(P|C)P(C)/P(P)
陽性率は P(P)=P(P|C)P(C)+{1-P(C)}X{1-特異度、=偽陽性}
事前確率P(C)が低い時にベタなスクリーニングは無意味です
(PCR検査陽性率が4割に迫ろうかという一部の地域は例外です。ここでは抗体検査をした方が良いという意見があります)
「無作為な大規模検査は現場としては全く必要としていない」という澁谷泰介さんの意見に全く賛同します。「無作為な大規模検査」は日本国として全く必要としていません。