久しぶりに怒りのメールを書きました

私はさる医学部テニス部のOBなのですが、10月のOB戦と医局対抗が中止となり、ハラをたてているところです。以下、時系列で記録を残しておこうと思います。ちなみに昨日の福岡の新型コロナ感染者数は5人でした。

 

2021年10月27日

Q大医テニス部のメールアドレスを無くしてしまい、今やっとスマホの中に見つけてメールしています。昨日、二内科テニス部から医局対抗中止の連絡を受け、以下のような「怒りの」コメントを返しました。

○○です 医局対抗に関しては、日曜に十分練習ができたので、すでに満足感があります(○○先生、お礼が遅れました)。しかし、今の新型コロナ感染状況では中止する必要はなくて、むしろ健康増進のために(多少感染状況が悪くても)テニスは推奨すべき項目かと思います(少し前のNHKあさイチでもテニスとジョギングはすべしと言ってました)。医局対抗が中止になったことよりも、まったく科学的思考ができないQ大の医学部が残念ですね(卒業生としては恥ずかしい—とも言えます)。責任者はだれなのでしょうか?なお、この文面は責任者の方に転送していただいても結構です。

以上「怒りにまかせて」書いたので、コントロールできてないフォアハンドのような文章になってしまいました。少し補足します。

(1)現在の新型コロナ有病率は極めて低いことから、感染のリスクは極めて低いので、屋外で行なうスポーツを禁止する合理性はない。
(2)前回までの流行と今の状況が決定的に違うのは、ワクチン接種率が急速に上がっていることです(すでに米国は追い抜いています [注:10月27日時点で、G7の中では上から2番目] )。また、イスラエルでの2回接種の効果について、統計学的なシンプソンのパラドックスに惑わされていない解析では、ワクチン有効性が接種完了から月日がたっても80%を超えており、3回目接種(ブースター)の初期効果の論文(N Engl J Med Sep 15, 2021)での有効率が95%など、潮目は変わっています。
(3)参加するOBはほとんどがワクチン接種スミであり、ワクチンパスポートを持っている状態であること。

以上を勘案して、それでもテニスはままならないと大学が判断するとしたら、九大関係者として恥ずかしくはないでしょうか?

さらに(1)への補足の補足ですが—PCR検査陽性の時にほんとうに感染している条件付き確率=疾患頻度などの事前確率X検査の感度÷検査の陽性率となります(ベイズ統計学の1番簡単なところ)。今の感染状況だと、たとえ検査陽性でもほんとうに感染している確率は5000分の1とかになります[注:1000分の1くらいにしておいた方が無難か?]。この数字をもってテニス中止とか本当にハラが立ちます。

 

2021年10月28日

○○先生、○○先生、並びにOBの皆様

いつも大変お世話になっております。Q大医学部硬式庭球部内務の○○です。
この度は貴重なご意見をいただき、大変感謝申し上げます。

医学部硬式庭球部の活動につきまして、大学学生係の管理下で行っているものであります。その為、先日予定されておりました医局対抗戦をはじめ、医学部硬式庭球部が主催いたします大会やイベント等は、学校の許可なしでは行うことが出来ません。全て事前に活動計画を医学部学生係に提出したのち、学生係と大学の先生方との会議に取り上げていただき、開催の許可・禁止が判断されております。開催に関しまして、医学部硬式庭球部の部員には決定をする権限がございません。

幹部としましても、大会に先行して先生方をお迎えする準備を進めて参りましたが、中止の判断により、先生方のご期待に添えない結果となってしまい大変不甲斐なく感じております。
毎年行われる先生方とのイベントは先生方との交流ができるだけでなく、私達テニス部のモチベーションを高めていただける貴重な機会ですので、昨年度に引き続き今年度のイベントの中止判断は残念でなりません。
大変申し訳ございませんが、ご容赦いただきたく存じます
頂いたご意見につきましては、硬式庭球部顧問の○○先生を通じて学生係に提出させていただきました。改めてこの度は貴重な御意見をいただき、ありがとうございました。

(以下略)

 

2021年10月29日

Q大医学部硬式庭球部の皆様、OBの皆様

○○です。大変丁寧なメールありがとうございました。この問題はOB戦が中止となった時に声をあげるべきだったのかもしれません。私は個人的にOB戦中止に対しても非常に違和感がありました。ただあの時、何か言おうかなと思ったのですが、右肩を痛めていてテニスもできず、モチベーションが下がっていたので、発言する気になりませんでした。

以下の文面ではあやまっていますが、謝罪する必要はありません。むしろ自分に責任のないことに、とりあえずあやまっておけというのは、大事な問題に関してはしないほうがよいと思います。岩田健太郎さんの「あたまが毒リンゴになった若者と王国の話」という絵本のなかに、疫病がアウトブレイクした王国の「会議」で、「何かあったらどうするんだ」と言われて、「何かあったらって、何かって誰もわからなかったけど、そう言われてみんな不安になった」という場面があります。繰り返しますが、我々があやまる必要はありません。Q大の責任者が公に説明すべきです。

 

後輩より:いいね!ボタンがあれば○○先生の意見に押したのに、、これからも健全かつ純粋にテニスに精進するQ大医学部テニス部であることを願っています。